空き家の解体　「アスベスト」についての法改正（2022年4月～）

空き家管理リーダーの小野寺です。

管理を行ってきた空き家をいずれ弊社で解体や売却のお手伝いをさせていただくケースがございますが、今回はその解体工事をする際の注意点として「アスベスト事前調査結果の報告」の義務化についてご説明したいと思います。

「アスベスト（石綿）とは」

高度経済成長期に安価で高機能な素材として、建材を中心に広く利用されてきた鉱物です。

しかし、健康に大きな被害を及ぼすことが分かり、2006年には全面的に製造や使用が禁止となりました。

アスベスト(石綿)は、ヒトの髪の毛と比べて「5000分の1」というかなり細くて軽い鉱物で、ヒトが吸い込んでしまう恐れがあります。

多量に吸い込んだ場合、肺胞に付着し、肺がんなどの病気を引き起こす有害な鉱物です。

そのためアスベストが含まれている住宅等を解体・改修工事する場合にはアスベストの除去作業をしっかりと飛散防止措置をしたうえで行う必要があります。

解体・改修工事等の「アスベスト事前調査結果の報告」

2022年4月1日から一定規模を超える建築物の解体や改修工事において、施工業者（元請業者）は、アスベスト含有の有無に関わらず、事前調査の結果を報告することが義務付けられました。

〈事前調査の報告が必要なケース〉

・解体部分の延床面積が80㎡以上の建築物の解体工事
・ 請負金額が税込100万円以上の建築物の解体工事　など

報告は環境庁のWEBシステムにてオンラインで行います。

調査費用は解体業者にもよりますが相場は3万円～5万円ほどです。

アスベストに関するまとめサイト（厚生労働省）　→　https://www.ishiwata.mhlw.go.jp/

空き家（ご実家）の解体の場合、ほとんどのケースで報告義務が発生しますので注意が必要ですね。

近隣住民の方にとっても安心・安全な作業を提供するためにも解体業者にすべて任せるのではなく私自身も日々勉強していきたいと思います。

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