空き家の雨漏り 『銅板』の劣化
こんにちは、空き家管理リーダーの小野寺です。
私はこれまで沢山の空き家を管理してきましたが中には数年間放置したままという空き家を管理するケースがございます。
そんな時私が心配することの一つが「雨漏り」です。
一般的に言われている雨漏りの原因は屋根スレートの破損・ヒビ、漆喰の崩れ、瓦のずれなど、台風や地震による影響が大きいとされています。
しかし、実際に私が体験してきた雨漏りの原因として意外と多いのが『銅板』の経年劣化によるものです。
『銅板屋根』とは?
銅板屋根は寺社仏閣などの屋根でも使用されている高級感、重量感があり、耐久性が強く、軽いことからも昔はよく使用されていました。
上屋根が瓦屋根で下屋根は銅板屋根というケースが当時は人気だったようです。
しかし現在では材料費が通常より2~3倍高額な点や、銅板の屋根を施工できる職人が減ってきているなどの理由からあまり見かけなくなりました。
『銅板』の劣化・対策
銅板は風や衝撃には強いのですが25年~30年ほど経過してくると酸性雨などの影響により経年劣化し、穴が開いてしまうことがあります。
ご実家の管理を行っていると築30年以上という空き家が多いため割と可能性は高くなります。(全体ではないけれど一部で銅板を使用しているなど)
特に瓦屋根の谷の部分に銅板が使用されている場合は要注意です。谷部分は大量の雨水が流れるため経年劣化が早いと言われています。
雨漏りを修繕するには、一度周りの瓦屋根を外して銅板をステンレス板などに交換する必要がありますが、何年も放置していて気付かなかった場合には長年の雨漏りで建物の骨組みが腐り、部分的な崩れや最悪倒壊する危険性もございます。
対策としてはやはり空き家を放置するのではなく普段から点検しておくことが大事ですね。うちの空き家は大丈夫かな?と心配になった方は是非、ご相談ください。
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