松本明子さんの『実家じまい終わらせました!』を読んでみて
こんにちは、空き家管理リーダーの小野寺です。
タレントの松本明子さんが25年間空き家だった実家を処分するまでの奮闘記を出版されました。
27歳で高松市の実家で暮らしていた両親を東京に呼び寄せてから25年間、松本さんは空き家となった実家を維持し続けました。
掛かった維持費は水道代、電気代、固定資産税、火災保険、庭の手入れ代(シルバー人材センター)
さらにリフォーム代や家財道具の処分費用まで含めると約1800万円にもなったそうです。
最終的には600万円で売却することになりましたがたくさんの苦労や出費、時間がかかりました。
決して他人事ではない実家の空き家問題。どうしてこうなってしまったのか。
「明子、実家を頼む」という両親の気持ち
まず大きな要因としてこの実家はお父様が宮大工さんに建ててもらったこだわりの家であり、両親の大切な実家を受け継いでほしいという気持ちやタレント業という不安定な職業を心配して何かあっても住む場所があるようにという思いやりの気持ち、それが25年もの時間がかかってしまった要因だと考えられます。
「生前、元気なうちに実家の話がもっとできていたら」
もしも生前、元気なうちに実家を大事に思う気持ち以外の部分、空き家の維持費がどれくらいかかるのか、どんなデメリットがあるのかを話しあえていれば両親の気持ちも多少ニュアンスが違っていたかもしれません。
少なくとも家財道具・残置物の仕分け・処分についての労力はかなり違っていたと思います。
実家の荷物については間違いなく両親が一番把握していたでしょうから「残してほしいもの」と「残す必要がないもの」を細かい仕分けまで出来なくてもだいたいの場所や部屋ごとに分けておくくらいできていたかもしれません。
そうすれば松本さんが一つ一つ手に取って仕分ける時間や労力にかなり差があったように感じます。
生前にこのような話をするのはとても難しいかもしれませんが言い方やタイミングを考えて少しづつ話をすることが大切なのではないでしょうか。
このことは松本さんの立場の方だけでなくご両親の立場の方にも知っていただきたいことですね。
今回触れた部分以外にも松本さんが実際に遭遇した様々な空き家の問題、苦労等が綴られていてとてもためになる本でしたので沢山の方に広まってほしいと思いました。
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